最近の気になるニュースから


今日はこれといった大きな主題はないのですが、最近気になったニュースから・・・

ひとつは毎年のように繰り返される[悪魔狩り]

なんと言えばいいのでしょう、新興宗教団体と言うか秘密結社というか・・・
いまだにこちらでは悪魔の存在云々ということが人々の心を惑わしているようです。
しかもそういうことに興味を示すのが若い世代なのです。
純粋であるとともに未熟な未完成な彼等の心の隙間にそれこそ悪魔のように
入り込んでくる[悪魔狩り]という思想。

昨年も、何人もの若い男女を殺害した一味が捕まって、
何年もの間捜索していた人々が遺体となって発見されたのですが、
つい最近も、父・母・高校生の子ども二人という一家4人が殺害された事件が起こり、
いろいろ調査した結果、なんと親戚の、この子ども達のいとこにあたる男性が
悪魔に捧げるために殺害したということで逮捕されました。

まだ、当局は経済的な原因であるとかいろんな方面の捜査も続けているようですが、
殺害した本人はこう語っているということです。

最近はインターネットでこういう活動をするので、ひとりでこういうサイトと対面していると
どんどん引き込まれてしまうのではないでしょうか。
 

ついでにといっては語弊があるかもしれませんが、今日、ある元司教が逮捕されました。

なんと、教会の司教である地位を利用して、11歳未満の小さい子ども達に
性的な暴力を働いていたというものです。
しかも、子どもの最初の陳情があってからすでに10年以上も時が経ち、
この10数年間に100人以上もの子どもが被害にあったとも伝えられています。

その司教の常套文句も[悪魔祓い]と称していたということです。

 

 

もうひとつの事件は正式な結婚をせずに子どもを身ごもった妹を兄がピストルで撃ったという事件です。

これも、関係者がマフィアだということで、もしかしたら裏にないか隠されているかもしれない
撃たれた女性が重大な秘密を知ってしまったとか・・・

そういう面の調査も続いているようですが、今のところ本人の自供ではこうなっています。
実の妹を撃ったのですから、それ相当の理由があることでしょう。
それが、結婚前に身ごもったことであるとしたら、あまりにも前時代的ではないかと驚いてしまいます。

イタリアも北部は考え方も生活様式も近代的ですが、
その弊害として離婚率が高く、モラルの低下が危惧されています。

南部はといえば、いまだにこういう事件が起こるほど閉鎖的というか、
いい意味での昔かたぎを残しているのです。

もちろん、殺害するのは度を越していますが、妻の裏切りなどに騒動を起こすのはたいてい南部での話です。

 

元司教の話は胸が悪くなるようなできごとですが、

ほかの二つの話もキリスト教の教えの<ひずみ>から来るものではないかと思います。
それだけに純真なイタリア人が気の毒でもあり、いとおしくもあり・・・・

 

久々の配信だというのに暗いニュースになってしまいました。

トリノオリンピックで素晴らしい演出を見せてくれたイタリア。
相変わらず世界のファッションの中心。
グルメも、モーターファンも、音楽愛好家もみんなを魅了してしまうイタリア。

でも個々のイタリア人のなかにはこういう日常と戦っているひともいるのです。

                     Keiko


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