聖母子像


これはCarpineto Romano(カルピネート・ロマーノ)という近くの街で撮ったものです。

イタリア中の街のそこかしこにマリア像ならびにこういう聖母子像が見られます。

建物の外壁に簡単な壁がんに似せたアーチをつくり、

その下に聖母子像を配置してあるので、雨ざらしで数世紀を経た像は幾分風化しています。

でもそれが、かえって優しげなマリア様の印象を深めています。

 

キリスト様がたいてい教会の中にいらっしゃるのに対してマリア像ならびに聖母子像はなぜかこうして屋外に、

誰の目にもつくように、まるで日本のお地蔵様のように配置されていることが多いのです。

そして道行く人々はその下で十字を切りキスをして通り過ぎて行きます。

 

8月15日は「マリア様のご昇天祭」でした。

取りたてて何もしない日なのですが、

真夏の一日みんな外で食事をとり、ゆっくりと過ごす日といったらいいでしょうか。

 

また、昨日16日はシエナのパリオでした。7月に続き年に2回催される裸馬の競技です。

このCarpineto Romano(カルピネート・ロマーノ)も馬の競技や大きな旗を振る競技では全国的に有名です。

トリノの冬季オリンピックのときにも大勢の若者が見事な鍛錬振りを披露してくれましたが、

あの中にここの町の若者たちも混じっていました。

夏祭りには、馬が疾走したり馬上の旗手が小さな指輪にやりを突き刺すような競技が人気を呼びます。

どこの街もいくつかのカルティエーリ(地域)に分かれて競争するので

それぞれの地域にはこういう旗が掲げられています。

 

                     Keiko


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