自然環境保護の考えをもち、行動する人をイタリアではエコロジスタと呼びます。
フェミニスタやアニマリスタなど、いわゆる「~家」という呼び方は好きではないのですが、
最近は、このエコロジスタという言葉に関しては少し印象が違っています。^^
息子がベッペ・グリッロ氏に触発されて、
かねがね自分が思っていたことを実践に移しているのでその様子を見ているからでしょうか。
庭にコンポストを作り、あんなに大好きだった車を半ば捨てて、かなり遠くても自転車で移動してています。
今まで車で5,6分だったバイト先へ今は行きが45分帰りが30分強、(坂道の具合で違ってきます・(笑)の時間をかけ、
ガールフレンドの住む2つ隣の町までは、なんと1時間半もの道のりを自転車をこいで会いに行きます。
彼女にあうだけではなく、息子は2つの音楽のバンドに参加しているので、その練習にも同じ町まで通います。
夕食後に始まる練習なので帰宅が夜中の3時4時になることもしばしば。
真っ暗な夜道をたった一人で自転車を漕いでいるなんて、と思うと不憫にさえ思えるのですが、
言い出したら聞かないのは誰に似たのでしょうかねぇ???
このところイタリアはこの時期前例のない寒さに震え上がり、北部は降雪、
この辺りも毎日のように雨が降っているというのに、
人の心配をよそに息子は楽しんでいるようです。
もちろん息子が幸福ならそれでいいのです。
きっとおかしなやつだと人は見るでしょうが、そんなことはとるに足らないこと。
自分の道を見つけた息子は活き活きとしています。
もちろん体力的にはかなり疲れもするでしょうが、
「最近腕やももが太く強くなったよ。」とプラス思考の息子です。
そんな息子は家庭内でも出来る範囲でのエコに力を入れていて、
まずシャンプーや入浴用の石鹸などを使わなくなりました。
私も少し遅れて実践し始めたのですが、これがなかなかいいのです。
なんでも、石鹸類は必要以上に汚れを落としてしまって、
人間の皮膚に自然に出てくる油脂や、悪いバイキンを食べてくれる微生物たちを皆殺しにしているのだそうです。
その微生物がなくなると余計に悪臭を放つことになるのだそうです。
(興味のある方は「石鹸を使わな」いとか「シャンプーなし」などというキーワードで検索なさってみてください。)
最初は半信半疑で始めた私も、数日で結果が現れたのでは賛同するしかありませんでした。
長年、背中の皮膚が荒れていたのにすべすべして来ました。
背中の、丁度髪の毛があたる範囲なので太くて硬い私の髪の毛が原因かと医師に相談したこともありましたが、
自分自身の持っているものでアレルギーにはならないとのこと。
そこでいろんな薬やクリームをぬってしのいでいました。
真夏だけ少し調子が良くなるのですが、秋風が吹き始める頃にはまたガサついて痒みがひどく
下着の繊維にも気をつけていましたが一向に良くはなりませんでした。
それが、ボディーシャンプーの使用を辞めただけですっかりすべすべになったではありませんか!
全くの驚きです。
髪の毛も乾燥度が減ったように思います。
強いシャンプーで髪の油分を完璧に落としてしまって、それを補うためにワケの分からないトリミングを重ねて・・・、
もしかしたらそういう髪に付着したものが背中に悪影響を及ぼしていたのかもしれません。
台所にもエコの風が・・・
分別ゴミはもうあたり前のことですが、
食器用の洗剤をレモンと塩とお酢で作ることになりました。^^
すでに2ヶ月ほど使っていますが、今日作ったのは今までで一番いい出来でした。
レシピはDerizie in Giardino(庭の喜び)さんから拝借しました。
関心のある方のために簡単にここにも書いておきますね。
材料は、 レモン3個、塩200g、酢150ml、水400mlのみ。
作り方は、 レモンを皮ごと適当な大きさに切って種を取り除き、塩と、
半分量の水と一緒にミキサーにかけとろとろになるまで撹拌します。
それを鍋に移して酢と、残りの水を足して火にかけ、沸騰した後15分煮詰めます。
木のへらで混ぜながらジャムを作る気分でした。(笑)
泡は立ちませんが汚れは綺麗に落ちます。
今日の発見!
使用した鍋を洗おうと思ったのですが、くっついている洗剤がもったいないので
そこにお湯を入れて小さな食器を洗おうと思っておいておきました。
そして夕食の支度をしている時にちょっと手を洗うのにそのお湯を使ったら
手の油汚れはすっきりするし、手ぬぐいで手を拭くだけで別の用事ができてとても重宝でした。
これからも、例えばハンバーグを作っている最中に電話がかかってきた時など
こういうお湯を用意しておけばいいなぁと思ったのでした。
食器はもちろんすすいでくださいね。(笑)
でも、すすぎももちろん洗剤よりは早くすみますし、
どの材料も口に入れていいものばかりで体に安心。
そして、必要のない泡が立たなくて下水道に流しても地球を汚していないという自覚は嬉しいものです。
そういえば昔、パスタの茹で汁で食器を洗ってみてくださいとメルマガで紹介したことがありましたが、
どなたか実践なさったでしょうか?
あれも素晴らしく、私はほとんど毎回使用していますが、
日本ではパスタをそんなに頻繁には食べないでしょうし、
そのためにパスタを茹でるわけにはいきませんよね。(笑)
大昔、中学の同級生が嫁いだおたくにおじゃました時に、
彼女が、ナスの皮を焼いてできた歯磨き粉を使っていると言っていたのを思い出します。
彼女も立派なエコロジスタだったのですね。
私も、もちろん自然が好きだし動物も好きだし、良い環境を守って行きたいと頭の隅では思っていても
実際には何も行動を起こしていなかったのでした。
あの頃から親友の言葉にもっと真剣に耳を傾けていたらと今頃になって思っています。
でも、「遅くてもやらないよりはまし。」というイタリアのことわざにもあるように
遅まきながら私も小さな一歩を踏み出しました。
ついでながら歯磨き粉も使っていませんよ。
これは私が20歳の時に行った歯医者さんから教わったことです。
歯を綺麗にするのは歯ブラシであって、決して歯磨き粉ではないとのこと。
逆に「口の中に泡が溢れて気持ちが悪いので歯磨きを早々に切り上げてしまうひとがいるので
歯磨き粉は邪魔になるだけだ」とその歯科医は言っていました。
だから若い頃から真剣に磨くときは歯磨き粉なし、急いで磨くときだけごく少量の歯磨き粉をつけていました。
これは息子が小さい時から教えていたことでした。
人間、長い間の習慣を変えることには抵抗があるものです。
ですから、今日ここに書いたことはみなさんにもおすすめしますと言うつもりはありません。
ふーん、そういうやり方があるのか、そんな人がいるのか
と、そんな風に読んでいただけたらいいと思っています。
負うた子に教えられて、すこ~し気持ちのいい生活ができ、ありがたいことだと思っています。
26/05/2013Keiko
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