* イタリアからボンジョルノ! 2013年 No.05*

新しい法皇様誕生

 


3月13日午後7時9分、システィーナ礼拝堂の煙突から白い煙が上がり、

新しい法皇様が選出されました。

(正式には日本では教皇と呼ぶらしいのですが、何となく響きが硬いので

今回からは法皇様と呼ばせてくださいね。)

 

白い煙で決まったことはわかっても、まだどなたなのかはわかりません。

待つこと約1時間、必要な準備を整え、純白の衣装に着替えられた法皇様が

サン・ピエトロ寺院の正面玄関うえのロッジャからお出ましになりました。

法皇様に先立ち、枢機卿がお名前を発表すると

サン・ピエトロ広場から、コンチリアチオーネ通りにまで溢れる人々から

大きな歓声が上がりました。

 

 

Jeorge Mario Bergoglio, 76 歳 ブエノスアイレスの大僧正だった方です。

イタリア人で、アルゼンチンに移住した家庭に生まれ、

化学を専攻しながらも、聖職の道にはいられたのです。

 

まだ詳しいことはあまり発表されていません。

ニュースキャスターたちも「おいおいと法皇様の好みなども

探ってお伝えしましょう。」と言っています。^^

 

そして、この新しい法皇様のお名前は

フランチェスコ

 

この名を聞いた誰もがアッシジのサン・フランチェスコを思い浮かべたようです。

意外にもフランチェスコと言う名の法皇様は今までおられなかったので、

フランチェスコ一世となられます。

法皇様のご挨拶も控えめで、話しぶりも好感の持てるものでした。

誰もが以前の方にはあまり好感を持っていなかったので、

余計、新しい法王様が素晴らしく映るのかもしれません。

 

広場にはアルゼンチンからの旅行者や、

わざわざこのコンクラーベのために来たと思える人々がいらして、

その喜びようといったらありません。

本国ではフォークランド諸島の島で、住民たちの投票で、

イギリスに回帰したなどということがあったばかりで、

この法皇様誕生のニュースは何よりも喜ばしいことでしょう。

 

おめでとうフランチェスコ法皇様。

おめでとうアルゼンチン。

 

 

ここからは我が家での話。

この方はイエズス会の方です。

ちなみにイエズス会出身の法皇様は初めてのことです。

 

だとすれば、フランチェスコはアッシジのサン・フランチェスコではなく

日本にキリスト教を伝えたフランチェスコ・ザビエルからとったのではないだろうか?

だとすればイメージは大いに違ってきます。

 

ご挨拶のなかでも、「キリスト教のさらなる布教にも努めなければならない。」

などとおっしゃっていて、それこそイエズス会の本領発揮という感じ。

 

どちらが良い悪いという話ではなく、

(どちらも聖人になられた方でいい方々に違いはないのですから)

質素な生活をし、小鳥と話しをしたというランチェスコのイメージで仕事をなされるのか、

 

教義、その他の知識に加え、カトリックを守っていくという意義により、

力強く世界中にカトリックを流布しようという路線で行かれるのか

興味津々だなぁというところです。

 

また、イエズス会には総長がいて、

かねがね、その総長のことを闇の法王という意味で、Papa neroと呼んでいました。

 

かのノストラダムスの予言に

「黒い法王が誕生した時に世界は滅びる」というのがあるらしいのですが、

それを今までは黒人の法王と解釈してきたのですが、

今、こうしてイエズス会の法王が誕生したということは

なんだか意味深な感じがしますよね。

このコンクラーベがもしも昨年の12月に行われていたとしたら、

もっと人々は騒ぎ立てたことでしょう。

 

とにかく、

前教皇(なぜかラッツィンガーは教皇と呼びたい)時代に

かなりカトリック社会のイメージがダウンしてしまったので、

ここは一つおおいに挽回していただきたいものです。

 

13/03/2013 Keiko

 

追記:

3月11日、東北の震災に関してなにか書かなければと思いつつ

時間が過ぎてしまいました。

 

特にこの日ではなくとも、いつも心の何処かであの震災のことを思っています。

我が家のテート・ア・テートが今年も咲いています。

丁度このスイセンのように、花のない時期にも、

地中にはいつも球根が眠っているように

震災の被害者の方々を思う気持ちを持ち続けていきたいと思っています。

きっと多くの日本の皆様も同じでしょう。

 

スイセン

(雨なので写真は昨年のものです。)

 

11settembre 以来、ニューヨーカーたちが優しくなったと聞いたことがあります。

日本人はもともと優しい人種だけれど、

3月11日以来、余計他人への思いやりが強くなったのではないかしら。

 


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