Feste Italiane タイトル イタリアの祝祭日


イタリアの大晦日


  

イタリアの大晦日の報告です。

海外へ行く人やスキーの初すべりを楽しむ人などもたくさんいますが、
なんと言っても圧倒的なのは家族や親しい友人と集まって、少し豪勢な食事をし、
花火をあげるのが典型的なすごし方です。

我が家のあたりは田舎なので、結構大型の打ち上げ花火などもみられますが、
昨夜はローマ近郊の義妹のうちで過ごしました。

そのあたりは1戸建の住宅が詰まった地域で、あまりおおがかりな花火は見られませんでした。
各家の庭でご覧のような感じです。

昨夜義妹のうちにあつまったのは総勢16名。
ほどほどの人数で、しかもアルゼンチンの方がひとり、ペルー人が3人と私日本人。

辛くもイタリア人が過半数を誇っていましたが、
われわれ外国勢のほうが元気がよかったようです。

もしかしたらイタリア人がおしゃべり上手なのに対して、
そうでないわれわれには音楽のほうが気持ちを表す手段としてはあっているのかもしれません。

ほとんどのイタリア人が2,3人ずつ集まっておしゃべりしているのをよそ目に
趣味の域を出ているアルゼンチン人のグリエルモと
もうひとりの義妹の連れ合いのペルー人とその娘さん。
そして、どんなときにも乗りのりの我が家の3人はご覧のように、下手の横好きながら
退屈でそろそろ帰ろうかとしていたのが12時半でしたが、
なんと3時過ぎまでのめりこんでしまいました。

あらかじめ朝寝坊をしておいたので、元気一杯に太鼓を鳴らし、
ヤギの爪で作ったというカスタネットのような楽器や、ご存知マラカス、
そのほか名前は知りませんが、メキシコの楽団が持っているいろんな音のする楽器を
あれもこれもと試してみました。

フルートを吹いているのは下のほうの義妹。
この家のパドローナです。
独学ながら、かつてはロカーレで演奏をしていたほどの腕前で、
何年も触っていなかったフルートを昔取った杵柄で聞かせてくれました。

もちろんそこにたどり着くまえに、各自が持ち寄ったいろんな料理を味わいました。
家庭料理ということで、ポテトの入ったオムレツや、パイ生地の中にほうれん草の裏ごしだとか、
小さなミートボール、カルチョーフィーのサラダなど。

私は不細工な巻き寿司を持っていきました。
まき寿司のほうが食べやすいと思ったのです。
内容は鮭巻き、えびときゅうり巻き、そしてシンプルなきゅうり巻きです。
レトルトパックのバラ寿司の具があったので、それもプリンカップのようなところに詰めて・・・

 

幸い、すでにおすしを食べたことのあるジャーナリスト夫妻や、
うわさに聞いていたおすしをぜひ試してみたかった家族連れ、
テレビ番組のサブプロデューサーでどんな食べ物にも興味津々の義妹の友達、
などでしたので、見る間に平らげてくれました。

わさびのことを慎重に説明したのでハプニングもなく、
それどころかわさびを気に入ったグリエルモは、
そのあとの料理全てにわさびをつけて食べていました。
帰りにチューブ入りの生わさびをプレゼントしたほどです。

義理の付き合いで来た人は一人もなく、とても和やかな夜をすごして幸せでした。
あえて気になったことをいえば、楽しいミュージシャンのグリエルモの息子さん(13歳)が
全くわれわれに加わることなく、「ヘリーポッター」の本をひとりで読んでいたことです。

仲良く並んで打楽器に興じているうちの父子をみて、ああよかったと思いました。

 

こうしてまずまずのスタートを切った我が家の2006年。
みなさまはいかがでしょうか。

数日前に比べると天候もいささか穏やかだったようで、
素晴らしい1年!だとか、
幸運よきたれ!ではなくて、
天候も世間も何とか穏やかに過ぎて欲しいものだと思うのはとしのせいでしょうか・・・

Keiko


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