ただ、今回の結婚式ではそれを省いてくれたので助かりました。
主役の新郎新婦がいないところで、何時間も待たされるのは
しらけるのもいいところです。
予約したレストランでプロセッコ(イタリアのシャンペン)と
オードブルをつまみながら待つのですが、
身内でばかり、かたまっているのもどうかといって、
まだ、ほとんどが初対面の結婚相手の親族の方々と着かず離れず、
差しさわりのない話をするのは疲れるものです。
ですから今回はかなめになる新郎新婦がいてくれたので、
一緒に写真をとったり、雑談したり・・・
そうそう、最近こちらのスタイルとして、
新郎新婦がどこかのギフトを扱うお店で、あらかじめ自分たちの
好きなものを選んでおき、結婚式のお知らせを持って挨拶に
行くときにそのお店のネームカードを同封しておきます。
参列者たちはそのリストの中から予算に合わせて贈り物を
選ぶという方法で、
こうすると同じ贈り物がいくつも届くようなことも無く、
また食器類などにしても自分たちの (新婦の)
好きなものが得られるわけで、とてもいいアイデアだと思います。
実際、何を送っていいものやらずいぶんと悩むことがありますから。
また、今回は旅行代理店のネームカードも入っていたので、
早速電話して聞いてみたところ、
新婚旅行の費用を分担すると言うものでした。
これは初めてのことでしたが、やはりいいアイデアではないかと思います。
こちらには御祝儀というやり方が無い様で、
お金を渡すのは失礼に当たると言う感覚のようでした。
でも、少しずつ変わりつつあるようです。
実際、私たちもチュニジアへ旅行に行くという彼らに
ドルをプレゼントしました。
祝儀袋が無いので、濃いブルーの厚紙を2重に重ね、
内側にわが庭で咲いたパンジーの押し花を配し、
ドルをメッセージで覆い隠し、渡しました。
あとで雑談中に分かったのですが、
Paoloたちの伯母もすぐ下の妹も現金をプレゼントしたと言うことです。
テーブルに着いたのは8時半ごろだったように思います。
それから右上のメーニューをこなしていくわけですが、
ご覧頂いてお分かりのように今回は実にシンプルで良かったです。
いつもならお開きになる頃には苦しいほどにお腹がいっぱいになるのですが、今回はごく普通の夕食という感じでした。
(テーブルにメニューが無かったので、先を恐れてパスタを
かなりセーヴしたのも功を奏しました。)
昔、みなが貧しく普段お腹がいっぱいになるほど食べられない時代には、
結婚式だのお祭りだのと言うときこそご馳走をたくさん食べたわけで、
だからこそ本当にご馳走だったのでしょうが、
今や毎日のようにおいしいものをいただけるようになったのですから、
これでもかというほど食べる必要は無いとかねがね思っていました。
人の口を気にするあまり、つい他に追従してしまうことが多いのに
この新郎新婦たちの決断は、(またそれを許したご両親たちも)
Molto bene! (とても良い)
このレストランは貸切で、歌手が歌っていました。
パスタが終わる頃には、フランス人で元シャンソン歌手だった
新婦の母親がまず1曲。
次いでいとこに当たるPaoloの妹が歌いだし、あとは我も我もと
ついには新郎新婦も1曲ずつ歌いました。
若いお嬢さんたちは日ごろディスコで鍛えた腰を? 披露し、
われわれも自分たちのテンポで適当に踊り、
深夜12時にお開きになりました。
日本の結婚式場だと約2時間で全てが終わりますが、
なんとこちらでは半日仕事です。
シチリアのほうでは3日3晩続くこともあるそうです。
Keiko |
一般的な結婚式のメニュー
-食前酒(プロセッコ)
-白ワイン
-前菜(生ハムとメロンや海の幸のサラダなど)
-パスタ1
-パスタ2
-パスタ3
-えびや魚の焼き物盛り合わせ
-口直しのレモンシャーベット
-赤ワイン
-お肉料理(フィレステーキ)
-温野菜の盛り合わせ
-野菜サラダ
-甘口のワインまたはシャンペン
-ウエディングケーキ
-コーヒー
今回のメニュー
-プロセッコ/フルーツジュース
-たくさんの種類のオードブルと
目の前でバジリコやサルビアというスパイスをはじめ、いいだこや野菜のてんぷらを揚げてくれ、人の目を引いていました。
-白ワイン
-パスタ1
-パスタ2
-赤ワイン
-ローストビーフと温野菜が一皿に
-プロセッコ
-ウエディングケーキ
希望者はフルーツやケーキ、コーヒーをビュッフェスタイルで。
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