タイトル

第4話 :   通信簿



12月1日(2003年)
陽介の通う学校で、父兄懇談会がありました。

昨年は、仮通信簿のようなものがあり、9月からの3ヶ月間の成績を
まとめたものが発表になったのですが、
例によって(ころころといろんなことが変わります。)
今年はそれを取りやめ、
子供の学校での生活ぶりや成績について先生方と話す機会がもたれました。

親ばかと笑われるでしょうが、うちの子はわりと真面目で成績も悪くないので
あまり話すこともないのですが、中には延々と話をしている父兄を見かけます。


小学校と中学校の評価は、5段階。
「Ottimo=最高」「Distinto=とても良い」「Buono=良い」
「Sufficente=十分」「Insufficente=不十分」

高校になると10段階の数字だということです。

そして裏には人格の評価というか、
先生からの所見が書き込まれます。

このあたりも、市によって、又公立なのか私立なのかによっても違ってきますので、
内のあたりではと解釈してください。

又、日本のように生徒が通信簿をうちへもって帰るのではなく、
こちらでは父兄が学校へとりに行きます。

通信簿は年に2回、1月の半ばに前半分を、
6月の半ば、学校が終わってから
しばらくたった後に(夏休みに)後期分をという具合に。

そのときに又、先生方と子供の成績や、素行について話をするのです。

先生は小学校低学年のときは3人。
国語、社会科系統の先生と、数学、理科系の先生。
そしてもう一人、宗教の先生です。

高学年になるともうひとり、英語の先生が加わります。

中学になると、以上の4人プラス、
音楽、技術、美術、体育の先生が加わります。

いくつものクラスを教えるので、先生方全員がいるわけではありませんが、
教室に5,6人の先生が間隔を置いて座っているところへ、
順番にいって話をします。

要領の悪い私はいつも最後にその教室を出ることになります。

父兄参観日という授業を見るだけのような機会はありません。
家庭訪問もありません。

その代わり、先生方の懇談受付日というのがあって、
週に1時間、指定の時間に伺えば話を聴いてくださいます。

又、子供が何かしでかしたり、(ほんの些細なことでも)
様子が変だとか、急に成績が下がったとか
先生が気が付けば、連絡帳に
「学校へ来るように」という通知を書き込みます。

そうそう、どんな些細な通知でも、子供がその通知を親に見せた証として、
親は連絡帳にサインをしなければなりません。

通知表にもサインをします。
もしかしたら日本の子供たちよりも
厳しい監察下におかれているかもしれませんね。



この記事を途中まで書いてあっという間に又、
途中報告会が3月30日にあるということです。

全く月日の経つのは早いものです。

4月の1日から3日までは、泊りがけの社会見学。
なんと、トスカーナ地方の温泉へ行くのだそうです。

そして帰って2,3日もすれば復活祭休暇が約1週間。
その後、約2ヶ月で学校は夏休みに入ります。

     

<管理人・恵子>