先日行ったローマに隣接したマリーノという町の食堂のテーブルに置くシートです。
100年以上も前の食堂の様子が見て取れますね。 今日はイタリアの食堂のカテゴリーをご紹介します。 高級なほうから-Ristorante-, -Trattoria-, -Osteria-, -Tavola calda- とほぼなります。 -Taverna-というのもあるにはありますが、あまり聞かなくなりました。 というか、食堂の名前にはTavernaとついたところがありますが、 会話で「Tavernaへ行きましょう。」とは言わないからです。 Trattoriaと同じだとお考えください。 Ristorante(リストランテ)は文字通りレストラン。 どうやらフランス語からきているようです。 日本でも、食堂と言うよりレストランとかかれたところのほうが一般的に高級ですね。 超高級な料亭と言うのが日本にはありますがここでは触れずにおきましょう。 イタリアには比較できるような場所はありませんから。 つぎにTrattoria(トラットリーア)。 ついでながら私はいつも日本語に訳したときに 皆さんがこちらにいらしたときに役立つような発音の仕方で記載しています。 こちらの言葉にはどんなに短い言葉でもアクセントがあります。 そのアクセントの位置が変わると違った意味になることもあれば、 全く通じないことにもなりかねないからです。アクセントのあるところは通常伸ばして発音します。 子音が重なったところは詰まって発音します。 日本で習うローマ字には「o」のうえに「-」をつけて「おー」と発音しますが イタリア語にはそういう記載法はありません。 そこでTrattoriaはトラットリーアとなるわけです。 そのトラットリーアは普通クラスの食堂とでも言いましょうか。 最近こちらにも世界的に有名なファミリーレストランが出てきましたが、 ああいうのはFast foodといってまったく別ものという考え方です。 Osteria(オステリーア)に関しては歴史と共に変化してきたところです。 むかし旅をする人達は、たいてい手弁当で旅をしました。 そういう旅人が食事をするときに、テーブルといす、そしてワインを提供したのがOsteriaなのです。 ですからあえて言えば昔は居酒屋だったのですね。 今やごく少なくなりましたが、私の住んでいる町にも10年ほど前までは一軒のOsteriaがあり、 普通のレストラン、食堂は昼間に約3時間、夜に約4,5時間営業するだけですが、 Osteriaはお昼前から深夜までずっと開いていてお年寄りたちがワインを傾けながら カード遊びをしていたものです。 残念ながらそういう風情がだんだん失われてきています。 最後の-Tavola calda-は、社員食堂のように調理済みのものが並んでいて トレイをもって好きなものを指差したり、自分でとって食べるところです。 言葉の分からない人達や、時間のない人達にはありがたいと思います。 もちろん味のほうは出来立てと同じようなわけにはいきませんが・・・ かつてサラリーマンでもお昼休みが2,3時間あったイタリアですが、 最近は1時間から1時間半のところが多くなり、 (規定は1時間でも社内に帰ってから新聞を広げ、食後のコーヒーをゆっくり飲むと1時間半になってしまう。) Tavola caldaはサラリーマンの強い見方です。 おおくのBar(バール:立ち飲み喫茶)でも、お昼だけTavola caldaに変身するところがあります。
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ごらんのように多くのTrattoriaはごく気さくな
食堂です。 Tシャツのお兄さんはここのマスター。 おなじTrattoriaでも、ウエイターが何人もいて、 そろいのユニホームを着てサービスしてくれるところ 選んでしまいます。 |
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レストランにしろトラットリーアにしろ、かなりの幅があります。
またレストランと書いてあっても気さくなところもあれば、トラットリーアとあっても高級なところもあります。 ローマで1,2と言われるレストラン(ガイドブックでの話)はあえてOsteriaと名乗っていますから、 今日ご紹介したカテゴリーはあくまでも目安として捉えてくださいね。 ひとつ、比較的分かりやすい見分け方があります。それはテーブルクロス。 ご覧のようにここはただの紙切れだけ。(かえってしゃれているとも思われますが) 普通は布製のテーブルクロスがかけてあって、その上にさらに真っ白なテーブルクロスがあって、 真ん中に一輪挿しがあるようなところはえてして高級です。 Keiko |