いイタリアの恥?郵便局

 

その昔、一気に2050年ほど前、かのシーザーは領土内のニュースを
いち早く集めるために、すでに郵便システムを確立していたといわれます。

全ヨーロッパから来たアフリカにまで及ぶ領土内のニュースを
1週間もあれば首都ローマに伝えていたということです。

2000年後、今も国内の郵便物が1週間かかってやってきます?!!
TVのコマーシャルでは遅くても翌日には着くそうなんですが・・・

そうそう、コマーシャルといえば小包用の箱を郵便局で販売するようになったからというので窓口でたずねたところ、
私が訪ねた担当者は、「はいはい。」と箱を取り出そうとしたのですが、
同僚が中に入って「それはまだ販売してはいけないんだ。」と言い出し、結局買えずに戻ってきました。

ただ、箱が買えなかったというだけでなく、郵便局内で意見の一致を見ないことに驚きました。
しかもたくさんの人の見ている前でのことです。

ここは小さな田舎町なので、少々のことがあっても誰も文句を言いません。
郵便局に勤める人たちのほとんどがご近所の方だからです。
そして知り合いが着たりすると話し込むこともしばしば。
あるいは窓口の人同士でつまらないおしゃべりに花を咲かせていることさえあるのです。
そういうときにぶしつけに割り込んではいけません。
なんと常識のない人かという目で見られてしまいます。

開局時間は朝8時半から1時半まで。
(本局に当たるところは8時からとかいろいろバリエーションがあります。)
各月の最後の日は精算のためいつもより早くしまってしまいます。

朝8時半からといっても、たまに現金輸送車の到着が遅れて
年金の支払いなどは到着まで待ってくださいというシーンを何度も見ました。

年金をいまだに現金で郵便局へ受け取りにいく人たちもどうかなと思います。
ご年配なので長年の習慣を変えることは難しいとは思いますが、
物騒な昨今、銀行へ振り込んでもらえば安全で、しかも長い列を作らずにすむものを、といつも思います。

もしかしたら彼らには月に一度の同年輩の人たちの再会の場所なのかも知れませんねぇ。

まだこちらに住んで間もないころ、というかごく最近まで
郵便局で列を作って待つのがとても疲れる仕事でした。

こちらの人はまっすぐ並ばないのです。関西人の列車の待ち方と似てますね。
自分より後に来た人が自分を通り越して窓口に近づくとどきどきします。

無遠慮な人で列を無視してしまうのか、
それとも何かインフォメーションを聞きたいだけなのか
その辺が分からないから列に戻ってくださいともいえないし・・・

とにかく、彼らはどの人が自分より先にいたかということを実によく
理解しているのですが、私にはみんな同じに見えてしまって・・・

ホームドクターの診療所の待合室でも同じなのですが、
やっぱり中にはずうずうしい人がいてうっかりしていると先を越されてしまいます。

列に入るときの常套句は「Chi è l'ultima?」と大きな声で聞くことです。
「キエ ルルティマ?」(どなたが最後ですか?)

すると誰かが手を上げるなり、「Sono Io。」(私です。)と答えてくれます。
で、その人だけをヨーク覚えて監視するということになります。

今日、こんな記事を書いたのも実は3回も郵便局へ書留をだしに行って、
あまりの混雑振りに結局出せずに帰ってきたからなのです。

私にはやっぱり時は金なり。日本人のさがでしょうか?

                  Keiko

 

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