Feste Italiane タイトル イタリアの祝祭日

Halloween/Ognissanti/Tutti i morti

ハロウィン、すべての聖人の日、すべての死者の日

 

10月31日の夜は、最近ここイタリアでも少し気味の悪い仮装をして子供達が
集まり、家々のチャイムを鳴らしては「Dolcetto o scherzetto!」と呼びかけます。

アメリカのフィルムの影響に加え、ディズニーチャンネルという衛星放送局が
積極的に仕組んだにわか作りのイベントです。

8月15日のマリア様の昇天際からクリスマスまで、子供達にはこれという
祭日がないこともあって、ディズニーチャンネルの仕掛け人が
がんがん宣伝したのが功を奏したようです。

もともとイタリアにはそんな習慣はありませんでした。

イタリアの伝統的な祭日のひとつにOgnissanti(オンニッサンティ)があります。
訳せばすべての聖人の日。11月1日です。

この国のカレンダーには日毎に、聖人の名が刻まれています。
つまり、毎日が誰かの聖人にささげられているのです。

でも、聖人は数え切れないくらいいらっしゃって、
とても1年分のカレンダーには収まりません。

そこで、カレンダーに載っていない聖人たちのために11月1日が充てられました。

また余談ですが、こちらでは子供の名前によく聖人の名をつけるので、
自分の誕生日 (compleanno) 以外に、
自分と同じ名の聖人の日 (onomastico) も誕生日のように祝います。

ついでながら、カレンダーごとに聖人の名が違っています。

地域によって、その地で生まれたり、関連の強い聖人がいれば
その聖人の命日を記載するのでしょう。

うちの子が大人になる頃には、
サンタ・テレーザ・ディ・カルクッタの日もお目見えすることでしょう。

そして、亡くなって聖人ではない人たちに捧げられたのが、次の日11月2日。
すべての死者の日 (Tutti i morti) と呼びます。

日本のようにご先祖様を大切にするという感覚はないようで、
(もちろん家族を亡くして間がない人や、ご年配の方々はよくお墓参りをしますが)
教会へ行って神様にお祈りすることのほうを大切にします。

でも、この日は日本のお盆のようにたくさんの人々が、お墓まいりをします。
どこもかしこもお墓の付近は車の列で、おまわりさんが整理に出るほどです。

ちなみに、11月1日は祝日で学校もお休み、2日は平常どうりです。

そして次なるイベントはクリスマス!

                               <<<管理人:恵子>>>


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