Feste Italiane タイトル イタリアの祝祭日

<<<御公現祭>>> EpifaniaとLa Befana

 

1月6日は、Epifania(エピファニーア)=御公現祭と呼ばれ、
キリスト様の誕生を祝って東方の3博士
(イタリアでは3人の魔法使いと呼ばれます。)が
お祝いを持ってたどり着いた日ということです。

彼らは神の言葉で、この地を救う王の誕生を知ったとか、
そして当時のイスラエルのヘロデ王に
その方はどこにおられますかと聞いたそうです。
ヘロデ王は自分の地位が危ういと思い、誰がキリストか分からないので
2歳以下の子供をみんな殺してしまったとも言われています。

とにかく、この3人の博士が星に導かれてお祝いにたどり着いたときから
いわゆるキリスト様の誕生が公のものになったわけで、
キリスト教ではクリスマスに並ぶとも劣らない重要なお祭りです。
厳密にはこの日プレセーピオにこの3人のお人形が加わります。

 

 

この記事を書くのに正確を期すためにgoogleでいろいろ
調べてみたのですが、意外にも日本語版、イタリア語版共に
詳しく説明しているサイトはぜんぜん見つかりませんでした。

そこで、大昔にいちおうキリスト教の教育を受けた
わがPaoloに教えてもらったのですが、

(余談になりますが、こちらの子供たちは小学校3年生になると
週に1回キリスト教の歴史や教義などを教会へ勉強に行きます。)

3人のうち、Gaspale(ガスパレ)は黄金を、
Melchiorre(メルキオーレ)はお線香を、
Baldassarre(バルダッサーレ)は香油を献上したとのことです。


そして、この日、イタリアでは子供たちがプレゼントを手にします。
いまやクリスマスにBabbo Nataleからプレゼントをもらうようになりましたが、
昔はそういう習慣はなく、1月6日にLa Befana(ラ・ベファーナ)という
魔法使いのおばあさんが、箒に乗ってやってきて、

良い子には甘いお菓子やキャンディーを
良くない子たちには石炭を持ってくると脅かされ、
昔の子供たちはクリスマスからこのエピファニーアあたりは良い子に
していたといわれています。

石炭といいましたが、やはり甘いお菓子なのです。
お砂糖を固めたようなシンプルなもので、真っ黒に塗ってあるので、
まるで石炭に見えてしまいます。

    Keiko

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