Feste Italiane イタリアの祝祭日 |
Pasqua <<<復活祭>>> |
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あっという間に「パルマの日曜日」も過ぎて、あさっては復活祭です。 「パルマの日曜日」というのはこちらの呼び方、「Domenica della Palma」 を直訳したもので、日本では「枝の祝日」と呼ぶようです。 かつてキリスト様がいよいよエルサレムに入城されるとき、 その高名を聞きつけた人々が出迎えに駆けつけるのですが、 その人々が自分たちの衣服を道に敷いたり、 大きなパルマ(やしの葉)やオリーブの小枝ででアーチを作り 歓迎の意を表したということです。 その故事に倣って、カトリックの総本山サン・ピエトロ寺院の入り口の 大きな柱にはやしの葉っぱが巻きつけられ、 その日、信者の方々には祝福を受けたオリーブの小枝が与えられます。 信者の方々はその小枝を次の復活祭まで、家の中に飾っておくのです。 |
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復活祭は日本にはない移動祝日。
これまでにも何度か説明しましたが、念のためにもう一度だけ。 何よりもキリスト様が復活なさった日がはっきりしないので、 10代目の法王様、ピオ1世が苦心してお定めになりました。 春分の日の直後の満月の直後の日曜日。 つまりお月様によって左右されるので、毎年変わってくるのです。 今年は4月11日。 Pasqua 2004 è domenica 11 aprile 2004 旅行などの参考のために数年分掲載しました。 |
uova di Pasqua(復活祭の卵) 大人向きには銀製品(メッキ)の 子供用には、人気のアニメグッズや
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さて、この復活祭にかけて約1週間学校がお休みになります。
州によって数日の差がありますが、多くは8日の木曜日から13日の火曜日まで。 子供たちは短い春休みを享受しています。 復活祭には写真にあるような、卵形をしたチョコレートを贈る習慣があります。 中が空洞のこのチョコレート、その空洞にいろんなプレゼントが入っているのです。 そこで普段でも、中身が分からないようなときには「パスクアの卵みたい!」という言い回しが使われます。 たいていはつまらないものですが、中にはお菓子屋さんに特別注文をして、 フィアンセに宝石を贈ったりする人もいます。
復活祭の次の日、月曜日はPasquetta(パスクエッタ)と一般に呼び、お休みです。 クリスマスといいパスクアといい、次の日がお休みなので心置きなく休めますね。 このパスクエッタには、お弁当を持ってピクニックへ行くのが伝統的なすごし方です。 陽気も春めいて、お日様が大好きなイタリア人にはいてもたってもいられない季節の到来です。 イタリアの町はちいさくまとまっているので、ちょっと車を走らせればのどかな風景に出会えます。 街中の公園、高速道路わきの休憩所、などでもピクニックをしている人達がいます。 海へ行く人もたくさんいます。 ローマ近辺では泳ぐのにはまだ1ヶ月ほど待たなければなりませんが、 シチリアでは2月の終わりごろから泳げますし、(天候によりますが、) 泳がなくても海辺にいるのが好きな人達なのです。 否、真夏でも多くのイタリア人は泳ぎません。ただ砂浜で日光浴をするだけ。 暑くてたまらなくなると水際で体を濡らし、又日光浴のくりかえし。 ですからパスクエッタも浜辺でピクニックというところ。
では皆様 「BOUNA PASQUA!」 「復活祭おめでとう」
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<管理人:恵子>
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