Feste Italiane タイトル イタリアの祝祭日

S Giuseppe=Festa di Papa'

 (父の日)

3月19日はこちら、イタリアの父の日(Festa di papa')です。

でも、父の日と言うより、S.Giuseppe (サン・ジュゼッペ)と

呼ぶほうが多いかと思われます。

これまでにもお話してきたようにこちらのカレンダーは

毎日聖人に捧げれれています。

3月19日は、聖ジュゼッペさんに捧げられた日なのです。

では、なぜその日が父の日に当たるのでしょうか?

あまりにも有名な母親、マリア様の影になって

父親のジュゼッペさんはどうかすると忘れられがちですが、

あの、キリスト様のこの世でのお父様であらせられます。

善良な大工さんのジュゼッペ、

息子の出生の神秘に何も口を挟まなかった寛大なジュゼッペ。

キリスト教社会で一番大切な人、キリスト様。

その方の父親なのですから、当然といえば当然ですよね。

しかも、そのジュゼッペさんにあやかって同じ名前をもつ人が多く、

3月19日は又、すべてのジュゼッペという名を持つ人の

オノマスティコでもあり、父親でなくても、

ジュゼッペという名を持つ人はお祝いをします。

ただ、復活祭が近いせいでしょうか、

商店もスーパーマーケットも、父の日のアピールをほとんどしないで、

女性のお祭りの後一気に復活祭キャンペーンに入りました。

可哀想なお父さんたち。

とくにうちのPaoloは、伝統的なローマ人で名前を3つ持っています。

Paolo Michele Giuseppe.

普段は最初の名前だけを呼びますが、戸籍謄本には

これら3つの名前が載っているわけで、

いまや一児の父親で、名前もジュゼッペ。

ダブルでお祝いすべきところを、

なんと息子も私もすっかりこの日を忘れていました。

         
 

F.  De Mura   1600代

追加:2005年3月19日

 

ここ数年、父の日にデモをするお父さんたちが増えています。

奥さんと別れてしまって子供と会えないお父さんたちのデモ。

協議離婚の多いこちらでは、裁判所がほとんどの場合母親に親権を与えるので、

父親は養育費を払わされ、子供と引き離されてしまいます。

裁判所ではほとんどの場合、日曜・祭日やなんかに父親と子供との面会を認めているのですが、

母親が子供をつれて引っ越してしまったり、再婚したり、連絡を絶ってしまうと 自分の子供に会えなくなってしまいます。

父親にだって子供はいとおしいもの。

もちろんごく小さい子供には母親が必要だとは思いますが、

年頃よっては 父親にアドバイスを受ける必要が出てくると思うのです。

中には父親の乱暴が原因で離婚する場合がありますが、そんな例はさておいて

普通のお父さんなら自分の子供をたまには見たいと思って当然だと思います。

Keiko

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