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島へは小さな古いフェリーに2時間近く揺られて
いくしかなかったからだ。
それが近年、大型フェリーやカタマラーノ(双頭船)、
フォーバークラフトなどが就航するようになり、
多くの人でにぎわうようになってしまった。
このように残念そうに書いたのは、
正直残念なことだからだ。
われわれ泳ぐことが好きな人間には、
天国のようなところだったのに、
猫もしゃくしも繰り出すようになり、
そういう人達の需要に合わせて
狭い岩場にビーチパラソルが並ぶようになったからだ。
Ponzaには小さな砂浜が2,3箇所しかない。
しかもそれらの砂浜へは船で行くしかないのだ。
他に傾斜が急で、大きな石がごろごろする浜は
あるけれど、後は全部岩場なのだ。 |
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小船を借りて島の周りを回って、
気に入ったところで海に飛び込んだり、
岩場にボートをつけて一休みする。
バスタオルを敷いても岩肌がごつごつしているので、
自分の体を岩の形状に合わせるようにして、
しばし日光浴。
他の人達も同じように小船で回っているので、
先客のいる岩場は避けて
自分たちだけの岩礁を求めてさまよう。
中にはボートを操るのが苦手で、助けを求めて
わざと人のいるところに来る人もいるが・・・
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とにかく、耳障りな話声もなく、ただ波の打ち砕ける音だけを聞いて、
じりじりと太陽に焼かれて、暑くてたまらなくなると海へどぼんっ。
うにがたくさんいるので、岩場に戻るときには注意が必要。
でも、水中眼鏡で覗いただけで、たくさんの魚が行きかうのが見える。
砂浜は泳ぐ前に歩き疲れてしまう。
小魚が時々いるけれど、岩場の魚のようにきれいじゃない。
小さい子供をつれていると、砂遊びのために砂浜へ行くことが多いけれど、
泳ぐならやっぱり岩場だと私は思う。 |
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Ponzaにはまたとびきりの思い出がある。
親しくなったスキューバダイヴィングの先生とその彼女と4人で夕食に行った後、
海辺へ降りてみようと言うことになり、300段あまりの岩を削った階段をおり、水際にたどり着いた。
Paoloも私も魚の生まれ変わりかもしれない。
水を見ると泳ぎたくなる。
何の準備もしていなかったけれど、ただでさえ人の少ないところで、
夕食後300段あまりの階段をわざわざ降りてくる人は誰もいないし、
月明かりだけで真っ暗なのをいいことに裸で泳ぐことにした。
なんと水にはいるとプランクトンが体中にくっついて
体中がきらきら光って見えた。
一瞬人魚にでもなったような気分だ。
後の二人はとうとう水に入ることはなかった。
イタリア人は食事のあと3時間ほどは水に入らない人が多い。 |
毎年、ひと夏に何度も行っていたPonza。
ここ数年ご無沙汰している。
今も人出が多いのだろうか。
バカンスシーズンが終わった頃に行ってみようかな。
Keiko
この写真はPonzaではなく、いつもいく
Sabaudia の砂浜です。
しかも10年ほど昔の写真です。 |
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