<わたしたちのVINO>

 
 

昨年もお隣のアメリーゴさんちからのクリスマスプレゼントは、 
アメリーゴさんのと、うちのぶどうでつくったVino(ヴィーノと呼びワインのこと)でした。

今年は我が家のぶどう園、前の持ち主が何年も手入れをしていない状態だったので 
40〜50cmの高さでばっさり切ってしまったのでぜんぜんぶどうはなりませんでした。 
でも、力強い新しい芽がたくさん伸びてきたので来年は収穫できるでしょう。

とにかくそういうことで、今年は息子とともにアメリーゴさんちへ 
ぶどうの収穫を手伝いにいきました。 
イタリアにはぶどうの収穫だけをいいあらわす言葉があります。 
  −Vendemmia−  (ベンデーミアと発音)

 


かつての我が家のワインラック。

イタリア人にとってぶどうの収穫がどれほど大切で喜ばしいことであるかが伝わってきますね。

さて、今年の夏は異常なほどの暑さが続き、土も乾ききってしまいました。 
でも、ぶどうにとっては最高のコンディション。

暑ければ暑いほどつまり太陽が強く照りつけるほど、 
ぶどうは(ほかの果物もそうですが、)甘くなります。

そしてぶどうが甘ければ甘いほどおいしいVinoになるのです。 
日本では少し前までは、もしかして今でも?フランス産のワインのほうが有名でした。

今でも高級感という点ではフランス産が優位かと思われますが、 
産出量はイタリアが世界一。 

 


そして、イタリアの強い日差しを浴びたぶどうで作られるVinoは 
ただ絞ってほうっておくだけでVinoになり、添加物が少ない健康的なワイン
という点でも、 世界一といってよいと思います。

もちろん、自家製ワインには何も入れません。 
収穫したぶどうを絞って大きな入れ物に入れて発酵するのを待つだけです。

9月下旬から10月いっぱいくらいがVendemmiaのシーズンで、 
早いものは11月の確か6日以降に発売になります。 
この新しいVinoをNOVELLO(ノベッロ)といい、
毎年愛好者が増えているということです。 

私も大好き。 初めてイタリアに旅行したときに飲んだワインが
まだぶどうの香りをとどめたもので 驚いたことがありますが、
Novelloはまさしくそのぶどうの香りをとどめています。

 

専門家が工場で作るのとは違い、アメリーゴさんちの納屋の一角で 
ただ熟成を待つ<わたしたちのVino>は、ちょうどクリスマスのころに 
やっとワインらしくなるのです。

昨年は5リットル、今年は2リットルしかいただけませんでした。 
おいしいけれど今年は収穫量は少なかったのです。

今年のワインです。

そしてもうひとつの理由は、イタリア人は自家製ワインが大の自慢であるということ。 
だからアメリーゴさんも、お友達みんなに配りたい。 
自分ちでは買ったVinoを飲んでいても、
お友達が来ると とっておきのじぶんのつくったVinoを薦めるのです。

               <<<管理人:恵子>>>

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