今日は小笠原さんという読者の方からいただいたご質問に 答えた手紙をそのまま掲載します。 もちろんご本人のご了解を得ておりますし、 おそらくは何人かの方が質問したかったことではなかろうかと思い こういう形をとらせていただきました。 |
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いただいたご質問は、 (小話の紹介文の中で) ------------------------------------------------------------------- 「なんと中世には笑うことを禁止されていたというのですから驚きです。」 メルマガ楽しく、読ませて貰っております。 中世に笑いが禁止されていた もう少し、詳しくお教え願いたいのです。 宜しく、お願いします。 ------------------------------------------------ |
さて、ご質問に関してなのですが、 手っ取り早く理解するには、 「Il nome della rosa」という本をお読みになるか、 映画にもなったのでヴィデオをご覧になるといいと思います。
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キリストの教えの中に、 「裕福な人が天国の門をくぐるのはらくだが針の穴を通るより難しい。」 というのがあり、 それをうまく利用して、余分な富は教会へ蓄積せよと教えたので、 正直者や、裕福な階級の人たちは地獄へ落ちるのが怖いので、 教会へ多額の寄付をしたのです。 いまだに、遺言状を開けてみると「すべてを教会へ寄付する。」 という文面を見ることがあるほどです。 |
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メディチ家の台頭を見るまで、 |
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「Il nome della rosa」では、ある修道院で読むことを禁じられていた、 あるいは存在すら隠されていたギリシャ時代の文献を何人かの修道士が読み、 それらを読んだ修道士がみな殺害されるという筋書きなのですが、 なぜギリシャ時代の文献を読むと殺害されてしまうのか? ギリシャ時代に、人類謳歌の文化は最高潮に達していたのです。
すこーし、こちらの中世の様子が見えてきましたでしょうか? ------0------------0-----------0-------
今回、このご質問をいただいてとてもうれしく思います。 |
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以上です。 |