アルフレードとその自転車
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夫Paolo(パオロ)はバイクや自転車が大好き。 私はごく普通の自転車には乗っていたけど、サイクリング車なんてさわったこともなかった。 付き合っていたころはいつも車だったけど、同居を始めるとすぐに私用のマウンテンバイクを 大の仲良しで、自転車を手作りしているAlfredo(アルフレード)のところへ注文しに行った。 このAlfredoがまたなんともいえない人で、大学では法律を勉強していたのに中退してしまい、 それ以外にも個性的な自転車をいくつか作り、 彼は朝起きられない人なのだ。 それ以外のお客さんたちは次第に遠ざかっていってしまう。 イタリアにはその昔、Mecenateという人たちがいて 自転車作りの才能があり、学者肌でくせのあるAlfredoにもそんな友達がいて なんにでもほれ込むと一生懸命勉強し、とことん追及する性格なので、 一番新しい、そして長く続いているAlfredoの楽しみは空を飛ぶこと。 彼の仕事場へ行くと自転車の上のほうに飛行機のモーターがぶら下がっている。
そのAlfredoが作ってくれた私の自転車は・・・ |
前がアルミの骨組みの Paoloの自転車。 水のみ場の後ろが ブルーと黄色の かわいい私の自転車です。 骨組みも日本の「丹下」という製品。
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何にもわからない私に、腕の長さや腰の高さなどから割り出したサイズの私専用の自転車。 前が3段、後ろは6段の切り替えがあり、私はいつまでたっても レバーをどちらにまわせばいいのかわからなかった。 それでも、ずいぶんいろんなところへ出かけていった。 不慣れな私に、Paoloは前になったり後ろへ行ったりしながら道路の横断を助けてくれたり、 ローマ時代、とっても繁栄していたOstia(オスティア)という港町があった。 そのOstiaまで片道20kmほどのところを一番良くサイクリングした。 一時期、ローマの港Fiumicino(フィゥミチーノ:・国際空港もここにある) Ponzaについてからも迎えを呼んだりタクシーの世話になることもなく、 水着姿で自転車に乗れるのも小さな島だからこそ。 かなり前を走っていたPaoloはそういうことは全く知らずにはしっていた。 左半身をアスファルトにこすり付けてしまったので、 予定通り海辺にたどり着き、海水浴をしたのが良かったのだと思う、塩水で消毒ができたみたい。 Keiko
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