早いもので、息子が高校1年生になって早2ヶ月が過ぎようとしています。
今年も全教科書が揃うのにゆうに3週間はかかりました。
時間割が正式に決まるのにも半月ぐらいかかったでしょうか。
息子は今のところ楽しそうに学校へ通っています。
なんと言っても中学に入ったときは、まるで知らないクラスメートばかりだったので、
少なからず疎外感を感じていたようです。
それが高校ともなると、以前すんでいた山の上の町には幾何学が専門の高校しかなく、
小学生時代に机を並べていた友達が大勢同じ高校へやってきたのです。
懐かしい友達に出会い、中学よりは幾分組織的にもしっかりしていそうで、
さらに
なぜか中学より授業時間も少ないので喜んでいます。(笑)
中学校は毎日月曜から土曜まで5時間授業でしたが、
高校は週に2回だけ5時間、あとは4時間授業です。
しかもうちの子は宗教という学科(選択)を取っていないので、
金曜日のみが5時間、あとは4時間授業です。
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また、体育の授業が週に2時間だけあるのですが、中学1年のときは1年中ダンスをしていましたし、
2年3年の2年間は、ほぼ毎回バレーボールの試合という体育とは言えないような内容でした。
それがいまや、翌日に筋肉痛を訴えるほどの厳しい内容だそうで、
これまで私が語り聞かせた日本の学校の様子と似ていると、息子は喜んでいます。
でも、秋だというのに体育祭も無ければ文化祭もありません。
授業時間が少ない代わりに学校では10分間の休憩以外は授業のみという感じです。
ただこの2ヶ月にすでに4,5回先生方のストがありました。
国の政策に抗議してのストですが、どういうものでしょうか、
教育というのは単に仕事である以上の何かがあると思うのですが・・・
賃上げを初め待遇の改善を求めるストをなさるたびに、私には先生方が
近くの工場に勤める工員さん達と同じに見えてしまいます。
工員さんたちはその労力を不当に評価されたら抗議して当たり前だとは思いますが、
教育者にはほかのどんな職業でも得られない大きな使命とそれに伴う満足感があると思うのです。
しかもそれはあまりに尊いもので、金品に換算などできるものではない類のものだと・・・
もちろん先生方にも生活があるのですから、その働きに見合う報酬は当然所得なさるべきですが、
その交渉ために大切な子供達をほうったらかしてストを
しかもこんなに頻繁にするのはどういうものでしょうか?
あらら、話がそれてしまいました。
そうそう、この学校から今年ミス・イタリアが出るところだったのです。
残念ながら決戦に敗れましたが、それでもミス・ラツィオ州にはなられたのですよ。
彼女は5年生ですから息子からはずいぶん大人に見えることでしょう。
自分が1年生だった頃を思い出します。
この年になれば5歳どころか10歳違ってもそんなに差は感じませんが、
学生時代の1年はとても大きな隔たりでした。
とにかくそういうイベントを学校上げて応援し、
学校のサイトにも情報を乗せるなどということは
日本では考えられないことなのではないかと思います。
ということで、今のところこれという問題も無くあっという間の2ヶ月でした。
Keiko
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学校前の空き地で、のんびりと草を食む馬たち。 |