イタリア人のジェスチャー

I gesti (イ ジェスティ)
息子には宿題はその日のうちに片付けなさいといいながら、
自分はといえば昨年来より読者の方々から頂いている宿題を
まだ片付けられずにおります。

そんな宿題のひとつに
イタリア人のジェスチャーを紹介してほしいというのがありまして、
遅ればせながら少しご紹介いたしましょう。

とにかくイタリア人と来たら手を動かさずには話ができない人達で、
テレビニュースのアナウンサーたちでさえ大きく手を振ったりしています。

時には隠語のように通じるジャスチャーもあって、上役の目を盗んで
同僚と合図しあったり・・・などと言うことも頻繁に起こります。

 

そもそも、こちらの挨拶は右手で握手をして、空いてている左手で
お互いの肩を抱き、両方のほほにキスをするのが普通です。

ガイドをしていた頃、同僚や知り合いに会うとそうして挨拶を
交わしていたところ、一度お客様から『ずいぶんと愛人が
おられるのですねぇ。」と言われてびっくりしたことがあります。

女性同士、男性同士、そして異性間でも挨拶の仕方は同じです。

全くの初対面だったり、身分の桁違いに違う人だったり、
(誰も法王様にこういう挨拶はできません。)
南部の方で男女7歳にして・・・
という感覚がまだ残っている方たちは別にして。

そもそも、大昔、男性たちのほとんどは剣を携えていました。
ですから、相手にその剣を抜く意思がないことを表明するために
右手を前に差し出したと言うことです。

先ほど両ほほにキスをすると言いましたがこれがまた厄介でして、
右からなのか左からなのかはっきりとは決まっていない
ようなのです。
(私が知らないだけかもしれませんが。)

そこで、ひとりが右、もう一人が左のほほを突き出すと

いきおい口がぶつかりそうになってしまい、あわてます。

中にはそれを見込んでわざとフェイントをかける輩もいます。
(ごくごくわずかですよ。イタリアの男性は自分に自信を持っているので、
つまらないエッチな行為はほとんどしません。)

ということで、ジェスチャーのほうは写真を参考にしてください。

特にひとつとっても日本と違うジャスチャーに
「自分」を示すジェスチャーがあります。
(これは写真が見つかりませんでした。)
われわれは自分を示すときに、鼻先に人差し指を持っていきますが、
イタリアではそうすると単に鼻を指し示すことなので、
鼻に何かついているのかな?と勘違いされてしまいます。

イタリアでは「自分」を示すとき、自分の胸に手を当てます。

                           Keiko

今回の写真は下記のHPを参考にさせていただきました。

http://users.pandora.be/henk.verdru/italiano/kulak/
1aCandidatura/versione4/gesti1-3.htm

 

Ch ebuono!

おいしい!

ほほに人差し指を当て、きゅっとまわす。

 

Ma cosa faccio.

どうすればいいんだよぉ。

合わせた両手を上下に振る。

 

Cosa vuoi?

なんだよぉ。

指を全部閉じて、腕を上下に振る。

 

E' testardo.

なんて頑固頭なんだ!

こぶしを作って机などをたたく。

 

Io non centro niente.

僕は何も関係ないよ。

両手を広げ、とんでもないという顔をする。

 

ひどい目に
あわせてやるぞ!

または自分に向けて、とっても苦労したことを表す。

 

しーっ!

万国共通のよう。

 

Ne ho fin qui.

ここまできてるよ。もうたくさんだというときに。

 

Vieni qui.

ここにおいで。

これも万国共通?

 

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