第2話 : 卒業式?そんなものはありません。 |
9月の半ばに新学期がはじまります。
半ばというのは15日という意味ではありません。 あくまでのその頃というだけで、毎年変わります。 まずテレビのニュースを注意して聞く、特にローカルニュース。 でも、昨年内の子が中学に入るときは、その学校だけ他より1週間近くも早く始まりました。 なぜなら、授業時間を毎時1分ずつ短縮して、59分授業にするためにです。 それがどんな意味を持つのか知りません。 おそらく大した意味はなかったのでしょう。 案の定今年は他の学校と同じに始まりました。 年間の授業時間が決まっていて、その範囲内でそれぞれの学校が 任意に決めていいということなのでしょうが、 毎時間1分短縮することで、トータル5分早く退校できる。それだけです。 おおらかさはまさしくイタリア人の美点のひとつです。 試してだめならすぐに止めるという素直なところも。 ただ、明らかに無意味なことはしてくれるな!といいたいときがあります。
そして驚くなかれ、始業式も終業式も何もありません。 卒業式すらないのです! 幼稚園はいいとしても、小学校に入ったときは初日、制服に白いリボンをつけました。 父親Paoloの子供の頃の写真を見たし、何より制服を扱うお店にあったものだから。 うきうきわくわく学校へ行ってみると、クラスの編成ができていて、 それぞれがクラスに入って、担当の先生達の紹介が済むと、 両親は追い出され、子供達は普通授業と同じだけ学校に残り、 そのようにして始まったのです。 ちなみに白いリボンをつけていたのはうちの子だけでした。 前年から希望者には午後の4時半までの終日授業が始まり、その分土曜はお休みでした。 全3クラスのうち一クラスが終日、他の二つが半日授業でした。 こちらは小学校は5年で終わりです。否、でした。 確か今年から6年になったようです。 とにかくやっと5年が終わり、感慨無量に浸りたくても卒業式がないんじゃねぇ。 あっさりしたもんです。 <<<管理人:恵子>>> |