基礎の基礎 : パスタのゆで方          

なんといっても基礎の基礎は、パスタのゆで方です。
日本の麺類でも同じことが言えますね。

でも、日本の麺類の多くがすでに塩味がついているのに比べ、
こちらのパスタにはお塩が入っていません。
そこで、ゆでるときにお塩をいっぱい、ちなみにひとつまみ
ではなくひとつかみくらい使います。

お湯もたくさん用意しましょう。
大きなおなべにたっぷりのお湯でゆでないと、
パスタ同士がくっついたり
一部分だけうまく茹で上がらなかったりしてしまいます。

我が家は3人家族ですが、
ふつう直径が24cm位の深鍋に2/3位までお水を入れ、
お塩はティースプーンに山盛り4杯入れます。

このお塩なんですが、
最近は日本国内でもイタリアからの岩塩が手に入ると聞きました。
ただ、非常に高価だそうですから
そこまでこだわる必要はありません。
普通のお塩か、できれば近海のあら塩なんかいいですね。

さあ、塩辛いたっぷりのお湯がぐらぐらしたら
パスタを入れましょう。
スパゲッティのような長いパスタは、束の真ん中あたりを
両手で持って少しひねるとうまく広がります。

パスタを入れると当然お湯の温度が下がるので、
パスタが鍋の底でじっとしていることになり、
このときにくっついてしまうので、よくかき混ぜてください。

あとは時々かき混ぜる程度です。

ゆでる時間はパスタの袋に参考時間が記載されているかと
思いますが、やっぱり食べてみて判断します。

よく、アルデンテという少し芯の残ったゆで方が良いと
言われますが、あくまでも好みの問題です。
こちらにも歯の良くない人はいっぱいいますし・・・
うちのPaoloも10年位前に比べると少し柔らかめを
好むようになってきました。

時には息子の分を先にすくいあげて、
Paoloの分は1,2分余計にゆでることもあります。
自分ちで食べるときくらいどうぞご自分のお好みで。

さて、重要なのは茹で上がったら即ソースと混ぜて食べる事!

パスタはお湯をきった後もどんどん軟化が進みます。
先にお塩をたくさん入れたのはこの軟化を防ぐという
作用もあるそうです。

つまり、ソースの準備があらかた済んでからパスタを
ゆではじめるという段取りです。

最後に、もしできれば使ったお湯を捨ててしまわないで
食器洗いに役立ててください。
Paoloの小さかった頃(半世紀前)、田舎にいた曾祖母は
食器用洗剤など買ったことがなかったそうです。

ゆで汁は、たっぷりの熱いお湯であるだけでなく、
パスタから出た成分が油汚れを落としてくれるようです。
テレビでそのことを知り、半信半疑で試したところ、
まさにその通り!ぜひお試しください。
(くれぐれもやけどに注意)

バターやなんかを使ったときはやはり落ちにくいので
洗剤をたしてください。
ちなみにここイタリアでは、ごく北部へ行かない限り
あまりバターは使いません。

                 <Keiko>

 

こんなお鍋があると、2種類のパスタを
同時にゆでることができます。
中のざるを引き上げればよいので、
たっぷりのお湯を無駄にしないで、
少し後に帰ってくるご家族の方にも
再利用できますね。

写真はブカティーニという太いパスタです。
 パスタのお湯きり用ボールですが、
 ごらんのように足がついているので、
 お湯を捨てたときに
 パスタが捨てたお湯につかることが
 なく、なんとなく気持ちいいです。
 でも、穴が小さいのでお湯の切れは
 いまいちです。
 ステンレス製で見た目もきれいなので
 使わないときには
 フルーツを入れておいたりもします。

 

 

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