「下戸」
>フランチェスコ!そこのバールへコップいっぱい飲みにいこうよ。
(こういうときの飲み物はワインをさす。)
>僕はアステミオ(下戸の意味)だよ!
>ああごめん、アステミオ!そこのバールへコップいっぱい飲みにいこうよ。
>???
下戸だという言葉を人の名前と勘違いしたということ
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「マドンナ・ディ・ルルド」
(奇跡的にいろんな病気が治るといわれている
所)
>知ってるかい?
マドンナ・ディ・ルルドへ行けば何でも治ってしまうんだってさ。
>へぇほんと?!じゃぁぼくも行こうかな。車椅子じゃ不便だから。
(数日後)
>行ってきたよ!マドンナ・ディ・ルルド!
>良くなったかい?
>うん、車椅子がぴかぴかになった!
老婆心ながら、
イタリア人が身障者に対して冷酷なわけでは決してありません。
古い町並みなので、車椅子の方々には動きにくいところも多いようですが、
行政が遅れているだけで、
個人個人は彼らをないがしろにしているわけではないのです。
明るい性格だということもあるのでしょうが、私が居たころの日本に比べると
車椅子でも外に出る人が断然多いと思います。
介護の手も差し伸べられていて、専用車で送り迎えをしたり、
若いボランティアが出かけていったり・・・
そして、こんな辛らつな笑い話にも平気で付き合える。
これがイタリア人です。
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「楽しい奥さん」
>君の奥さんって本当に楽しい、冗談のうまい人だね。
この前もあんまりおかしくって二人ともベッドから転がり落ちちゃったよ。
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ここから先は小話ではないのですが、十分笑えます。
というのも、イタリア人の名前、特に苗字にとても変わったのが多いのです。
その変わった苗字にあわせるようにしておかしな名前をつけるものだから…
早速いくつかご紹介しましょう。
名前を先に、苗字を後に記載しています。
* Guido Piano (グイド・ピアノ)という男性。
グイドとは運転する、という意味、
ピアノはゆっくり、又は弱くという意味、
つまり、「ゆっくり運転する」という名を持つこの人の職業はといえば、
警察官で、特に要人を護衛していつも街を全速力で走りぬけるというもの。
* Rosetta Salata (ロゼッタ・サラータ)は女性です。
ロゼッタというのは小さなバラという意味もあるのですが、
普通はこちらでよく食事に出る中が空っぽのパンのことをこう呼びます。
おそらくホテルの朝食で召し上がった方も多いと思いますが、
バラの花をかたちどった大人の男性の握りこぶしよりちょっと大きいくらい
のパンなのですが、中が空っぽで、始めてみたときはなんだか損しちゃった
ような
気がしたものです。でもパリッとしてとてもおいしいです。
そしてサラータというのは塩辛いという意味です。
「塩辛いパン」さん?変な名前でしょ?
彼女は日本のNHKにあたるRaiという国営放送局で制作をしているので、
ひところよくこの名を目にしたものです。
* Seghetto Elettrico (セゲット・エレットリコ)男性です。
セゲットは小ぶりののこぎり、
エレットリコは電気の・・という意味。
「電気のこぎり」さん。職業は知りません。
でも、もしかして大工さん???
* Domenico Melalavo (ドメニコ・メララーボ)
ドメニコは日曜日(ドメニカ)を男性の名前に用いたとき。
メララーボは、私の体を洗うという意味。
えっ、日曜日にしか洗わないの?!