ナボナ広場を歩いていると、一人の男性が近寄ってきた。
低い声でささやくように 「コーカをもっているよ。」
僕は答えた。「いいなぁ、うちはマンマが料理をするんだ!。」
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解説:
まずコーカとはコカインのことです。
そして料理人のことをイタリア語ではCUOCA(クオーカ)。
でも、詰まってコーカと発音する人が少なくありません。特にローマあたりではその傾向が強いです。
つまり、男はコカインを売りたかったのですが、僕はその男の家には料理人がいて毎日料理を作るのだと思い、
マンマの下手な料理に飽き飽きしている僕にはとってもうらやましかったのです。
通勤電車の中。
毎朝顔を合わせる人たちはきまっている。
ある日一人の新顔がやってきた。
車両の中で「30番!」 「ハッハハハ・・・」
今度は「16番!」 「イーッヒヒヒ・・・・」
新参者には何がおかしいのかわからない。
ローマまでの1時間、誰からともなく小話を披露する。
それも何年も続くとみんなもう知り尽くしている。
だからそれぞれの小話に番号をつけておいて、
番号を言えばみんなどういう小話か知っていいるので笑ってしまう。
ある男が新参者に言った。
「何か番号を言ってみな。」
「それじゃぁ22番!」
誰も笑わない。シーンと静まり返っている。
「ど、どうしたんですか?」
「それは、はなっから面白くない小話だったんだ。」
薬局に一人のご婦人が入ってきました。
「アルセニコをください。」
それは毒薬の名だったので、薬剤師は
「どういう目的にお使いなのでしょうか?」
「主人を殺すためです!」
「・・・・」薬剤師はなんと答えていいのかわからない。
婦人はバッグから一枚の写真を出して、薬剤師に見せました。
そこには薬剤師の奥さんとこの夫人のご主人との、密会の場が写っていたのです。
「処方箋をお持ちならすぐに言ってくださればよかったのに。」
ある農家に豚が一匹いました。
通りかかった警官が、
「何を食べさせているのか。」と聞きました。
農夫は「残り物をあげています。」と答えた。
警官はそれでは不十分だ、動物の虐待だ。
「罰金100エウロ。」
次の日、また同じ警官が通りかかり、
「昨日は何をたべさせたのか?」
「ハイ、ありったけの食べ物を与えました。」
まだ不十分だ。「罰金100エウロ。」
そして次の日、やってきた警官は同じ質問をします。
「昨日は何を食べさせたのか?」
「ハイ、50エウロもたせて好きなものを食べてくるように言いました。」